僕は遠い先に夢があって、京都や奈良を中心に自分が今まで撮りためた神社仏閣やお城の写真の集大成を持ってアメリカかヨーロッパの国で個展を実現することです。
日本らしい四季折々の風景を日本文化と絡めて表現できた写真を外国人に対して紹介してみたいと思うんです。京都や奈良だけじゃなくて、地方のどんな小さなお寺でも風情と季節感をミックスさせられる風景ならどんどん追加しています。
特に京都を旅するようになって知ったのは、欧米の人たちは日本人以上に日本文化のことを評価してるんですよね。日本に住んでると海外旅行で海外の文化に触れることの方が圧倒的に人気があるけど、僕はそういう風潮だからこそ余計に自国の文化遺産を大切にしたいという気持ちが強くなりました。
ヨーロッパ人は自国の文化を愛しています。それぞれの土地で中世から変わらない美しい町並みの中で生まれたことを誰もが誇りに思っています。文化遺産や自然遺産を愛する意識が高いんですよね。そういう人達だからこそ、日本の京都や奈良に対しても同じように愛してくれるのでしょう。
翻って、日本に生まれた僕達は日本という国を、日本の文化遺産をどれだけ愛することができるでしょうか。子供たちの卒業式で自国の国家を歌うことや国旗を掲げることを学校がためらうような悲しい現状・・。そうやって生まれ育った子供たちが日本人としてどんな意識を持っていくのか僕は悲観してしまいます。日本人として愛国心を持つことが難しくなっている現代の日本は可哀想な国だと思います・・。古今東西、「愛国心」が否定されてしまうことがある国は日本ぐらいではないでしょうか。ことあるごとにアジアの国々の人達がどれだけ反日感情で激しい怒りをあらわにして日本を蔑んでも、僕は現代の日本を愛おしく思うことはこれからも変わらないと思います。(反日感情自体についての意見ではありません)
カメラを手にするようになって、被写体に神社仏閣のテーマでかなり割いてきたことの理由の一つは、そういうことへの反発の意味も少し含まれていました。
写真にはメッセージを伝えることができる力があるのだとすれば、可能な限り僕はまさに日本文化の美しさをそこへ込めてみたいと思いました。自分なりの愛国心です。それをカメラ人生の中で一つの生涯のテーマにしてみるのも悪くないな、と思ってます。
法福寺の紫陽花を撮った後、愛知県犬山市にある紫陽花寺「大泉寺」へ向かいました。
ここも法福寺同様、ひっそりと小さなお寺でした。
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テーマ:季節の花たち - ジャンル:写真
- 2012/07/01(日) 21:04:13|
- 植物(花、草、樹木)
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